ティラノザウルス②
北海道の端っこの町、風が吹けばすぐに海の匂いが届く小さな家に、小学三年生の陽斗(はると)と、母の美咲、そして父の大輔が暮らしていた。陽斗の家にスマホを裏返すルールができてから、一週間が経った。夕飯の時間になるとテーブルの上には必ず三つのスマホが伏せられている。まるで、ちょっと反省している小さな生き物たちが、しょんぼり並んでいるみたいだった。
シネコンのシネマ・コンプレックスには何でもありの映画館という意味があります。コンプレックスには多様性という意味があります。ノベル・コンプレックスは何でもありの雑多な物語小説を提供します。