健康

ラーメンスープ②

ルミは、ユリの同期で、病棟でも有名な「健康オタク看護師」。そして雄大とは??ルミはユリの同期で、結婚式にも出席している。雄大とは「ユリの旦那さん」として顔見知り。以前、ユリの家で鍋パーティーをしたときに会っている。今回はそのルミさんによる減...
健康

ラーメンスープ①

長岡市の総合病院。夜勤のナースステーションは、深夜2時でも静かにならない。点滴のアラーム。ナースコール。廊下の足音。その中で、ユリ(看護師17年目・36歳)は、ふとスマホを取り出した。(雄大、今ごろ寝てるよね)
人間関係

安心の音

三重県の郊外。見渡す限りの田んぼの中に突如として現れる巨大な、改装してイオンモールになる前のジャスコがあった。その一角にある自転車専門店ソーリンの店長を務めるのが、鈴木れい子(37)である。「はい、いらっしゃいませ! パンク修理ですね、30...
人間関係

タクシー

三重県津市。日本一短い名前の市として知られるこの街で、時田剛(ときたつよし・37)は今日もタクシー会社の無線室にいた。「はい、時田です。津駅東口に1台ですね、5分で向かわせます」
人間関係

長岡の風⑦

長岡駅前のベンチ。信介は缶コーヒーを開け、空を見上げていた。「さて、今日もなんとかなるわ」すると、ゆっくりと杖をついた男性が近づいてきた。70代後半、背筋は伸びているが、どこか寂しげな表情。
人間関係

長岡の風⑥

長岡駅前のベンチ。信介は缶コーヒーを開け、空を見上げていた。「さて。今日もなんとかなるわ」すると、スーツ姿の男性がふらふらと近づいてきた。40代半ば、ネクタイが曲がり、目の下にはクマ。どう見ても疲れ切った会社員だ。
性格

長岡の風⑤

信介のゆるい人生相談室をお届けいたします。長岡市のゆるい空気と信介のゆるさが相談者の気持ちを自然に溶かしていく(?)様子をお楽しみください。
人間関係

長岡の風④

部屋が驚くほどスッキリした。信介は思った。(物を捨てると、心も軽くなるんだな)。恵子が言った。「信介、いい顔してるよ」「抜けてる顔か?」「抜けてるけど、いい顔よ」信介は笑った。「まあ、なんとかなるわ」
人間関係

長岡の風③

信介は静かに頷いた。(そうだな。人生は戦いじゃなくて、楽しむものだ)長岡の夜風が、信介の肩の力をそっと抜いていった。
人間関係

長岡の風②

信介は、頑張った。誰よりも頑張った。頑張り方がわからないときは、もっと頑張った。その結果、60歳になって気づいた。(あれ、俺、疲れてる?)長岡駅前のベンチに腰を下ろし、信介は缶コーヒーを開けた。「頑張るのも大事だけどよ抜き方も大事なんだよな...
性格

長岡の風①

新潟県長岡市。信介は60歳を過ぎた今も、毎朝6時に起きて散歩をする。「頑張ることは大事だぞ。夢を持て。努力しろ」子どもの頃から耳にタコができるほど言われてきた言葉。父も母も、教師も、近所の大人も、みんな同じことを言った。
性格

キャッチボール

スーパーの自動ドアが開くたび、外の風がひゅうっと入り込んでくる。レジ横のビニール袋がふわりと揺れ、私のエプロンの裾も少しだけめくれ上がる。私はマユミ、三十五歳。このスーパーでレジ係のパートを始めて、もう七年になる。
タイトルとURLをコピーしました